6月20日、カナダのセントセントジョンズから出発したタイタニック沈没戦見学ツアーに参加した4名+操縦士を乗せた潜水艇が消息をたちました。
潜水艇の中には約90時間分の酸素が残されていると思われるが、身動きが取れなくなった潜水艇内で「救助が先か、窒息が先か」という状況は発狂ものでしょう。
そんな超危険なツアーに参加した強者たちは一体どんな人だろうと調べると、現時点で少しずつ乗客についてわかってきています。
結論から申し上げると、今回は「旅行」ではなく、あくまでも研究のための潜水であると思われます。
タイタニック潜水艇見学ツアー乗客①英国人実業家ハミシュ・ハーディング

ハミッシュ・ハーディング氏はアラブ首長国連邦を拠点とする英国人実業家兼パイロット。
ハーディング氏の義理の息子ブライアン・ザスさんは、Facebookへの投稿で、「彼は潜水艦で行方不明になった」と述べている。(Facebookは現在削除されている)
旅行が好きで、宇宙旅行などにも言っている冒険家です。
名前:ハミッシュ・ハーディング
年齢:58歳
国籍:イギリス
職業:パイロット、アラブの航空機仲介会社の会長
Facebook:https://www.facebook.com/ActionAviationChairman/
ハーディング氏は2022年に有人宇宙飛行ニューシェパード・ロケットに乗って宇宙飛行をしているようです。
ハーディング氏はタイタニック号沈没船のミッションに参加について「ついに発表できることを誇りに思う」「このミッションは2023年のタイタニック号への最初で唯一の有人ミッションになる可能性が高い」と述べています。


また、ハーディング氏は以前にも深海へ旅をしており、チャレンジャー海淵という深海にもすでに潜水したことがあります。

ハミシュ・ハーディングはギネス記録保持者
ハーディング氏はチャレンジャー海淵へ遠征した際に、海底横断最長距離(4.6km)と海底滞在最長時間(4時間15分)という2つの新しいギネス世界記録を獲得したと言われています。
ハーディング氏は“It was truly spectacular down there,” (「あそこは本当に壮観でした」)と当時の旅をかなり気に入っていたようで、今回のタイタニックツアーに参加するのも全く不思議ではありません。
今後さらに乗客が分かり次第追記していきます。
【追記】タイタニック潜水艇見学ツアー乗客②催行会社CEO
更に乗客が判明しました。
タイタニック潜水艇ツアーの催行会社であるOceanGate Expeditionsの創設者であり現CEOであるストックトン・ラッシュ氏。

名前:ストックトン・ラッシュ
年齢:60歳
国籍:アメリカ
職業:OceanGate Expeditionsの創設者兼CEO
Facebook:不明
新たな海洋技術を促進することを目的とした非営利団体、オーシャンゲート財団 (2012 年) の共同創設者および理事会のメンバーです。
驚くべきことに、この潜水艇ツアーの会社のCEOも乗船していたのだそう。

彼は1981 年に 19 歳でユナイテッド航空ジェット訓練学校で DC-8 タイプ/機長の評価を取得し、世界最年少のジェット輸送評価パイロットになりました。
その後彼は潜水艇の開発などに関わり、自身が開発した潜水艇などで何十回もの潜水に成功しています。
今回もCEO自らミッションへ参加しており、事故に巻き込まれてしまったのでしょう。
【追記】タイタニック潜水艇見学ツアー乗客③タイタニックの第一人者
3人目の乗客はフランス人のポール・アンリ・ナジョレ氏です。

名前:ポール・アンリ・ナジョレ(Nargeolet, Paul-Henri)
年齢:60歳
国籍:フランス
職業:RMS タイタニック社 (米国) の水中研究プログラムのディレクター
Facebook:不明
ポール・アンリ・ナジョレ氏はフランスのシャモニーで生まれ、その後両親とともに13年間アフリカで過ごします。
その後フランス海軍での 司令官として22 年間のキャリアを経て、1986 年にフランス海洋探査研究所 (IFREMER) に入社し、深海探査を専門としました。
翌年、タイタニック号で最初の回収ミッションを指揮しました。
減殺ポール氏はRMS タイタニック社 (米国) の水中研究プログラムのディレクターを務めています。
ポール氏は「ミスタータイタニック」と言われるほどタイタニック号の研究の第一人者で、タイタニックに関わる本の執筆もしています。

【追記】タイタニック潜水艇見学ツアー乗客④パキスタン実業家親子
残りの2人の乗客はパキスタンの実業家シャザダ・ダウッドと19歳の息子スレマン・ダウッドです。

名前:シャザダ・ダウッド、スレマン・ダウッド
年齢:48歳、19歳
国籍:マルタ
職業:実業家、投資家、慈善家
Facebook:https://www.facebook.com/shahzada.dawood
シャザダは若い頃、米国と英国の両方で学問を学び、修士号を取得しました。
米国フィラデルフィア大学でグローバル繊維マーケティングの博士号を取得し、英国バッキンガム大学で法学士号を取得しています。
その後、数々の会社で理事を務めるなど、まざまな業界の取締役を務めてきました。
妻はクリスティーンさんで、息子スレマン以外にも娘が1人います。
ダウッド家は非常に裕福な家ですから、この親子に限っては研究などではなく観光目的で乗船していたのかもしれませんね。
タイタニック潜水艇「タイタン」の艦内が衝撃的に小さい
これが潜水艇「タイタン」の艦内の写真です。

どうですか、こんな空間にすでに2日以上も取り残されていると考えるだけでもゾッとしますよね・・
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