Netflixを通じて世界に発信され、一大ムーブメントを巻き起こしたイカゲーム。
日本語で『イカゲーム』と聞くと
イカ?海の生き物のイカ?
イカのゲーム?意味不明…
と感じる方も多いでしょう。
『イカゲーム』の名前の由来はこの言葉とおり海の生き物の「イカ」がモデルになっています。
英語では「SQUID GAME」と呼ばれ、文字通り生物のイカを意味します。
そしてイカゲームは、現在韓国の子供の間では禁止された遊びなんだそうです。
この記事では、
- 「イカ」にまつわるゲームとはどんなゲームなの?
- ドラマ冒頭からよく出てくる丸三角四角(○△□)は何を示しているの?
- なぜ韓国では禁止されているの?
という、「イカゲーム」という遊びの根本的な意味やルール、韓国で禁止された経緯について解説していきます。
【イカゲーム】の”イカ”の意味は海の生物のイカだった!
「イカゲーム」何ともキャッチーなタイトルなドラマだな〜
そう思った方も多いのではないでしょうか?
しかし「イカゲーム」は、名前とは裏腹にとても残酷でグロテスクなサバイバルドラマです。
日本で言うと、「バトルロワイヤル」や「神様の言うとおり」「カイジ」がそれにあたります。
なぜ「イカ」が残酷?「イカって何?」と思う視聴者もいると思います。
そう、「イカゲーム」の「イカ」はまさに海の生き物の「イカ」を表しています。
「イカゲーム」は朝鮮半島の遊戯です。1970年代頃、韓国の子供の間で流行した遊びとのこと。
後に述べますが、「イカゲーム」は服を引っ張り合ったり取っ組み合いをすることが遊びのメインです。
英語でも「SQUID GAME」を表記され、まさしく「烏賊(イカ)」を表していますね。

イカの形の線を地面に描き、そのフィールド上で遊びをすることからその名前が付けられています。
イカゲームのイカってガチのイカじゃん(笑)
イカなのはわかったけど、やけに○△□を強調してない?
イカゲームの由来はわかったので次は丸三角四角(○△□)の意味を解明していきたいと思います。
【イカゲーム】の丸三角四角(○△□)の意味は?

イカゲームは各国の言語で配信されていますが、どのポスターも必ず丸三角四角(○△□)をモチーフにデザインされています。
イカゲームのドラマ内で、主人公らが渡される連絡先のカードなどにも丸三角四角(○△□)が印字されており、このドラマのキーであることが分かります。
実際、イカゲーム関連のグッズには丸三角四角(○△□)が多く扱われ、ゲームセンターなどでよく見かけるぬいぐるみなどもその一つです。

結論を申し上げると、イカゲームの丸三角四角(○△□)は、ドラマの最初で説明される子供の遊び「イカゲーム」の形そのものを表しています。

△の部分がイカの頭、□の部分が胴体です。
この遊びは、丸三角四角(○△□)でイカの形を表しそこをフィールドしてゲームが行われます。
この「イカゲーム」の丸三角四角(○△□)こそがこのドラマの全ての始まりであり、要でもあると言うことがわかります。
ドラマの起源となった「イカゲーム」の形を、そのままドラマのキーデザインとして使用したと言うわけですね。
【イカゲーム】の遊びのルールを分かりやすく解説
「イカゲーム 」のルールは、「説明されても全然わからない」という人が非常に多いです。
ルールは確かに簡単なのにどこか複雑で、初めて聞いた方には一瞬で理解するのは難しいかもしれません。
ということで今回は”筆者の言葉”で簡単に説明したいと思います。
まずは再度この画像を見ながら、ルール解説を読んでみてください。

イカゲームの前提ルール
①始めに、上の画像のような丸三角四角(○△□)のイカの形を地面に描く
②「攻め」と「守備」に分かれる(人数は平等とする)
③原則、「攻め」はイカの形の線の外側で片足でケンケン移動しかできない
④「守り」は線の内側を移動でき、両足で歩くことができる。
⑤「攻め」も「守り」も倒れたり線を踏んだらアウトとなりゲームから除外される。
これがイカゲームを始める前の前提ルールです。
実際に行うゲームは以下の通りのルールで行われます。
①「攻め」と「守り」は服などを引っ張り合って競り合い、相手を倒したり線を踏ませてアウトにさせる
②その間、「攻め」は「△と□の間の空洞と化したラインを横切ることでケンケンではなく両足で歩くことができるようになる
③横切ることができたものは「アメンオサ」と唱えなければならない
④ケンケンというハンデが無くなったら、下の○を起点にイカのフィールドを縦に突っ切り上の○への到達を目指す
⑤その際「守り」と揉み合って外に出されたり線を踏まされたらアウト
⑥「攻め」が「守り」をかいくぐり、上の○まで到達できたら「攻め」の勝ちとなる
⑦「守り」は「攻め」全員をアウトにできた時点で勝ちとなる
英語表示ではありますが、とても分かりやすくルールを説明している動画もありました。
文章だけでは伝え切れない、○や△のフィールド内での歩行ルールなども詳しく説明されていますのでよろしければご覧くださいね。
さて、イカゲームのルールは何となくわかってきたでしょうか?
ご注意いただきたいのが、このゲームは地域などでルール差がかなりある、ということです。
日本でも地域独自ルールがある遊びは多いですよね。
ルールが複雑!と思うかもしれませんが、私たちが小さい頃からやっていた「だるまさんが転んだ」などもいくつもの条件を持ってして成立しています。
イカゲームも小さい頃から幾度となく遊んでいれば自然にルールも身についていくでしょうし、韓国の子供たちからしたら「何が難しいの?」と思うかもしれません。
【イカゲーム】は韓国では禁止された遊びだった!
イカゲームは負傷者が多発で禁止に?
現在世界中で絶大な人気を誇っている「イカゲーム」ですので、世界中の子供たちがこの「イカゲーム」をして遊んでいることでしょう。
しかしながら、実は韓国では「イカゲーム」の遊びは昔の遊びに過ぎず、20〜30代の若者世代はイカゲーム自体ドラマになるまで知らなかった人が大勢いるそうです。
先述した通り、イカゲームは1970年代に活発に行われた遊びです。
しかしその遊びは激しさから衣服が損傷したり脱臼する子供が絶えなかったとか。
見かねた各地域の教育委員会が続々とイカゲームの禁止を命令し、自然と廃れていったのだそうです。
現代の子供たちが知らなくても無理はないですね。
それほどまでに、「イカゲーム」は危険だと言うことです。
イカゲームのドラマに出てくる遊びも全面的に禁止している韓国
韓国では、「イカゲーム」自体ではなく、ドラマに出てくる他の遊びも全面的に禁止としているのだそう。
ドラマが流行すると、子供たちは真似たくなりますよね。
しかし、”禁止”とされているのはなぜか。
実は禁止された背景には”学校の先生=絶対的な存在”という韓国文化に関連しています。
小学生の子どもがいる40代の女性は、先日、学校から送信されたメールを見て驚いた。
引用元:yahooニュース
そのメールには最近、子ども達の間で流行している「ムクゲの花が咲きました」と「タッチチギ」の遊びで、負けた相手に対してドラマを真似てふざけて叩いたり、危害を加えるような行為をするケースが目立ち校内暴力にもつながりかねないとのことで、遊びの禁止と家庭での注意喚起の呼びかけを要請する内容が書かれていたというのだ。
「ムクゲの花が咲きました」は日本でいう「だるまさんがころんだ」です。
「タッチチギ」は「めんこ遊び」のこと。
現代の韓国でも、このようなイカゲームに関連する遊びについて「子供たちの遊び方が過激」であることに懸念を抱いています。
例えば、ゲームに負けた相手をドラマを真似て叩いたり、危害を加えるという行為が多発したのだと言います。
校内暴力として問題視され、原則「イカゲーム」の遊びを禁止にしてしまったいうわけですね。
確かにイカゲームでは、ゲームに負けたものは容赦無く撃ち殺されたりする場面が嫌というほどあります。
韓国では学校の先生の意見はかなり優遇されるようですので、学校が禁止といったら禁止。
親としても、過剰ないじめに発展するよりは禁止されていた方が良いかもしれません。
え、そもそも「イカゲーム」ってR15じゃなかったっけ?
イカゲームはNetflixではR15と指定しているため、原則15歳以下の子供は見られないことになっています。
しかしながら、インターネット社会である現在では、親の目を掻い潜って試聴したり、YouTubeなどで動画の一部をきりとって見ることができてしまいます。
子供たちの目にはとても刺激的なシーンが多いため、記憶に焼き付き「友達と一緒に真似してみたい」と思ってしまっても無理ないですね。
イカゲームは人気である一方危険な要素を多く含んでいるため、いろんな意味で「目が離せない」作品となりました。
まとめ

イカゲームのルールはやってみればきっと意外と簡単だと思います。
しかしながら、イカゲームの内容の過激性を考えて、日本でもなるべく子供に取り扱って欲しくないゲームとなってしまいました。
イカゲームの話題は今後もまだまだ注目が続きそうです。