三重県津市の自宅「ヴェルドムール」で4歳の娘を30cmの高さから床に落とし死亡させたとして中林りゑ子容疑者(42)が逮捕されました。
この事件が起こった現場や、過去に保護されていた経歴などを調べてみると、そもそも虐待死した4歳女児は生まれてからほとんどの期間を「乳児院」で過ごしていたことがわかりました。
中林りゑ子容疑者とほのかちゃんのこれまでの経過を追いながら、いかに愛情が育たなかったかを見ていきたいと思います。
中林りゑ子が子供を虐待していた自宅は「ヴェルドムール」
中林りゑ子容疑者が事件を起こした現場は三重県津市久居野村町にあるアパート「ヴェルドムール」。
ニュースで報じられているアパートの様子がこちらです。

そして、「ヴェルドムール」のgoogleマップがこちら。
場所はこちらで間違いないものと思われます。
中林りゑ子容疑者はこの自宅で3姉妹の子供と4人暮らしをしていたものとみられています。
中林りゑ子4歳女児虐待死に至るまでの経緯まとめ

中林りゑ子容疑者は6月29日、自身の三女である4歳のほのかちゃんを床に転倒させて頭を打ちつけるなどの暴行を加えた疑いで逮捕されました。
ニュースによると、中林りゑ子容疑者はテーブルの上から右腕で三女の背中を押して30cm下の床に転倒させたとのこと。
その3日後に三女の意識が朦朧としたため中林りゑ子容疑者が救急車を呼び病院に搬送され、急性硬膜下血腫で翌日に死亡が確認されました。
ほのかちゃんは顔、頭、背中、足などに複数の内出血が確認されていたため、ほのかちゃんは日常的に虐待を受けていたとみられています。
2019年〜2021年:児童相談所に保護されていた過去
中林りゑ子容疑者は2019年2月に「シングルマザーのため仕事をしないと生活ができない」として児童相談所に相談をし、ほのかちゃんを一時的に保護してもらっていたことがわかっています。
ほのかちゃんの年齢を考えると2019年2月というのは恐らく生後間もない頃であり、保育園に預けることも難しい乳児期に手放していたことがわかります。
そしてほのかちゃんはそのまま2019年6月に乳児院へ移動しそこで1〜2年ほどの時を過ごし2021年に親族の支援が可能との理由で自宅に帰っています。
この時すでにほのかちゃんは2歳。今まで育ててくれていた人とは全く別の「母親」と名乗る人の家に行かされ、ここで暮らせと言われたほのかちゃん。きっと寂しさや不安の方が大きかったと思います。
久しぶりの2歳児のお世話+仕事や家事に追われていた中林りゑ子容疑者は、ほのかちゃんが自宅に戻ってきてすぐに問題を起こしてしまいます。
2022年2月:顔のアザにより児童相談所が自宅を訪問
2022年2月、ほのかちゃんの両耳と両頬にアザがあると通報を受け、児童相談所職員が中林りゑ子容疑者の自宅を訪問しました。
中林りゑ子容疑者は「ベッドから落ちておもちゃ箱の中に顔を突っ込んだ」と説明したようで、児童相談所の判断で一時保護は行わなかったとのこと。
今回の事件内容を見ると、この時も中林りゑ子容疑者が暴力をふるっていたり、故意的に押してベッドから倒したのかもしれません。
しかし立証できる証拠がない以上、児童相談所の総合的な判断が間違っていたとは言えないですね。
2023年5月:三女意識朦朧で救急搬送「食べ物を喉につまらせた」

テーブルから落下した数日後である2023年5月25日、ほのかちゃんは意識混濁の状態に。
頭蓋内に出血した血が数日をかけて脳を圧迫し、意識朦朧としてしまったのでしょう。
中林りゑ子容疑者は思い当たる節があるにもかかわらず、救急隊員には「食べ物を喉につまらせた」と報告。
つまらせたものを取り除いたけどぐったりしていると話したとしていますが、ほのかちゃんの喉には異物を取り除いたような跡はなく、虚偽の申告だったのだろうと思われます。
近所の声「2〜3年前から子供の泣き声が一日中聞こえる」「車に放置」
ほのかちゃんが自宅に戻ってきたであろう2年くらい前から、近所では「一日中泣き声が聞こえる」と噂になっていたそうです。
ほのかちゃんは生まれてから2歳まで乳児院で過ごし、大人の事情で突然母親の元に返されました。
2歳の子供が「そうですか、じゃあここで暮らします」と割り切れるはずもなく、イヤイヤ期も相まって恐らくストレスが爆発していたことでしょう。
そして今まで一緒に暮らしていなかったため愛情もいまいち湧いていない子供が、家で一日喚き散らす。
その状況を静観できる人間はなかなかいません。
愛情がわかないゆえに手をあげてしまったり虐待をしてしまったのでしょう。
自分では育てられないと思うのであれば児童相談所に乳児院へ戻したいと相談すればよかったものと思いますが、中林りゑ子容疑者は児童相談所の訪問時もうまくごまかして一時保護を免れています。
育てたかったのか、育てたくなかったのか。
大人の事情に振り回され、挙句死に至ってしまった子供がかわいそうでなりません。
4歳女児の平均身長・体重を下回る
中林りゑ子容疑者の三女ほのかちゃんは身長・体重ともに平均を大きく下回っていたと言われています。
ほのかちゃんは、身長は不明ですが体重は12kgと報道されています。
ちなみにピンとこない方のために4歳女児の平均身長と体重を載せておきます。
【平均身長】

【平均体重】

この表を見ても、4歳の女児は15kg〜17kgが一般的ですが、ほのかちゃんは12kgと極端に少なくなっています。
恐らくほのかちゃんは「2歳の女児と同じくらいの大きさ」であったと思われます。
ほのかちゃんは言葉や体の暴力を受けながら、満足のいく食事も与えられていなかったのではないでしょうか。
ちなみにどれだけ愛情いっぱいに育った子供でも、4歳で12kg程度である子供は一定数存在します。体質によるものもあるので、一概に食事を与えていなかったとは言い切れません。
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