6月14日、岐阜市にある日野基本射撃場にて訓練中に自衛官候補生が自動小銃を乱射し25さいと52歳の男性2人が死亡、25歳の男性1人が重症を負う事件が発生しました。
加害者の自衛官候補生は18歳の男性ということ以外、名前などは現状公開されておりません。
動機についても現在警察にて取り調べの最中ということもあり確実な情報は出てきていませんが、ネット上では自衛隊内のパワハラやいじめなどが原因などではないかということで物議を醸しています。
使用された銃についてはこちらの記事で解説しています
岐阜自衛隊銃乱射|自衛官候補生の動機が判明「蔓延るパワハラといじめ」

岐阜自衛隊銃乱射事件について、一番に考えられる動機は「パワハラやいじめ」でしょう。
この意見については元自衛隊経験者などもこぞってネットにコメントしており、自衛隊内での悪質な体制が明らかになってきました。
岐阜自衛隊銃乱についてパワハラやいじめでは?とネット上では同情の意見

元自衛隊員の意見によると、陸上自衛隊の実弾訓練はかなり厳重に管理されているようです。
射撃中は、 弾丸含めて銃に関する事は 厳重に管理、確認するので、 誤射はありえません。
アメリカなどにある実弾射撃場などでは銃口の先にチェーンが付けられており銃口が数センチしか動かせないような仕組みになっているところが多いのですが、日本の警察や自衛隊ではそのような対策は取られていないとのこと。
今回銃撃された隊員はみんな教育隊の隊員だったとのことで、教育隊員による厳しい訓練に耐えきれず逆恨みのような形で発砲したのではないかと思われます。
自衛隊内でのパワハラ、セクハラ問題が大きく報道されたが、今回の狂気の沙汰も、そのような背景が?
悪意のあるいじめがあったのかも知れない。真面目に指導していたが、世間から見れば行き過ぎだったのかも知れない。
高卒で自衛隊に入ってあまりにも上官や先輩の指導が厳しかったから撃ち殺してやろうって殺意が湧いたんだと思います。
今までぬくぬくと生きてきた18歳が、規律の厳しい場で上下関係を強いられ、日常生活から離れ基地で同じ仲間と過ごす時間も多い。
その中でパワハラやセクハラ、いじめがあったとしても逃げ場がないというのが現状です。
自衛隊内では過去に以下のような壮絶ないじめも報道されています。
階級が下の者からは呼び捨てにされる、挙句は無視され、殴られる。作業服を隠される、階級章をはぎ取られる、寝ているときに体液をかけられる……といった類だ。性質の悪いことに上司たちもそれを黙認している節があった。
https://gendai.media/articles/-/103113?page=2
たった3ヶ月でここまでひどいいじめが行われたとは思えないが、同じような環境があった可能性は大いにあると思われます。
過去にもあった自衛隊内「いじめでの銃乱射」

この事件を見たときにすぐに思い起こされたのが、約40年前に山口県で起きた自衛隊員による銃乱射事件。
1984年2月27日、山口県の陸上自衛隊員が射撃訓練中、2等陸士の男(21)が持っていた小銃を発砲し、隊員4人にけがをさせ、車で逃走した事件です。
この際は1人の隊員が死亡しています。
犯人は重度のうつ状態を患っていたとして精神病院に入院し、不起訴処分となっています。
今回の事件とかなり類似したケースです。
2等陸士の男は「日頃から馬鹿にされて鬱屈が溜まっていた。『どうにでもなれ』と思って射った」と話しており、自衛隊内で人格を否定するような言葉などを浴びせられていたことがわかっています。
今回の自衛官候補生ももしいじめられた末の犯行だったら、40年前の事件の再現ということになってしまいます。

(追記)自衛官候補生「教官を狙った」パワハラに限界か
警察の事情聴取によると、自衛官候補生は「52歳の教官が狙いだった。隣にいた隊員は自分と52歳の教官の間にいて妨げになっていたので撃った」https://tokikake-4dx.com/jieitai-juuransya-douki/… #死者2人 #男性隊員の死亡確認 #陸自射撃場 #自衛官候補生と供述しているとのこと。
教官を狙う理由はただ一つ、厳しい指導による逆恨みだろう。
自衛隊は旧来の体育会系の教導や根性論が残っているため、コロナ禍で3年間高校生活を過ごしたゆとり世代にはかなり厳しく思えたことと思います。
実際に入隊した若者は口を揃えて「辛い」と漏らすようなので、狭い世界で先が見えず将来に絶望してしまったのではないでしょうか。
岐阜自衛隊銃乱射|自衛官候補生は3ヶ月の修行期間の「ほぼ素人」
自衛官候補生とは自衛官とは違うの?という疑問ですが、自衛官候補生は以下のように定義づけられます。
陸自の新隊員前期教育、空自の新隊員教育、海自の練習員期間中の隊員については、防衛大学校の学生や、陸上自衛隊高等工科学校の生徒と同じく、階級を設けず、教育終了時をもって自衛官としての身分・階級を付与するものとしたものである。
Wikipedia
自衛官候補生は原則3ヶ月の教育期間が設けられており、教育期間終了後に本人と希望と適正に基づき配属が決まることとなっています。
3ヶ月の教育期間がもうすぐ終わろうとしているところでの事件となり、残念極まりないですね。
【動画】岐阜自衛隊銃乱射で陸自のトップが謝罪会見、動機語らず
今回の事件について午後2時頃、やっと陸上自衛隊トップ、森下陸幕長が謝罪会見を行いました。
会見では以下のようなことが話されました。
森下陸幕長は会見の冒頭、「国民の皆さまにご迷惑、ご心配をおかけし、申し訳ありません」と謝罪した。 そして、「武器を扱う組織としてあってはならない」とした上で、「陸幕長として非常に重く受け止めている」と述べ、再発防止に努める姿勢を強調した。 森下陸幕長によると、逮捕された自衛官候補生の男は、今年4月に入隊し、現在、新隊員教育中だった。撃たれた3人は、教育隊の隊員で、きょうは実弾射撃訓練の支援を担当していたという。
Yahooニュース
動機について詳しく話せないのは、自衛隊内の問題があったためすぐに話せないのでは・・と勘繰ってしまいますね。
詳細が分かりましたらすぐに追記していきます
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